今だからこそ笑って話せますが、実はエアコンも取り付けていませんでした。コンクリートに囲まれ冬を迎えるころには、寒くて手足がカタカタと震えていたのを覚えています。(いくらなんでもエアコンは最低限必要だということで、その後まもなく購入しましたが。)
当時のメールアドレスは cost-sakugen.com ( コスト削減ドットコム ) 。『お客様と弊社両方の無駄なコストを削減してお互いに利益を確保し続けていれば、紹介を受けて新規のお客様がドッと押し寄せてくる』そんな思いをこのアドレスに込めていました。
顧問先0件ということで、開業当初より新規開拓に燃えに燃えていました。事務所案内のポスティング、大学の先輩や友人、知人への挨拶、交流会への参加など思いつくままに突っ走り続ける毎日。事務所案内のチラシ10,000 部を初めてポスティングしたときなどは、『明日になれば電話が鳴りやまなくて忙しくなる。3 %の反応でも・・・すごいことになる』など興奮したものです。電話の声ができるだけ感じ良く聞こえるように、問い合わせマニュアルを作ったり発声練習もしました。その翌日、 2 件の連絡がありました。事務機器と投資の話・・・どちらも他社からの営業の電話だったのです。新規開拓はそんなに甘いものではありませんでした。 この結果にはとても落ち込みましたが、何が悪かったのかを分析するため、新規開拓手法に関する情報を集めました。
実はそこで運命的なマーケティングの書籍に出会ったのです。といいますのも、経営戦略とマーケティングの重要性を知っていたにも関わらず、そのときの私には実質的に戦略がなく、マーケティングを全く無視した行動をしていたことに気づいたからです。その後さらに、経営戦略やマーケティングの書籍を 200 冊以上読み、多くの集客・営業セミナーに参加することで、本質を少しずつではありますがつかめたように感じております。その後は自らテストマーケティングを重ね、試行錯誤の結果一定の効果が見込まれるレベルになった時点から、集客・営業に必要なお金を惜しみなく投入し続けました。こうして複数の戦略効果が出始め、ようやく事業が軌道に乗ってきたのです。
低価格であっても質の高いサービスを提供するために、弊社のサービスに対する基本方針を定め、実践し始めた頃からは、急激に知人や顧問先様からのご紹介が増えてきたのです。 |