上場、店頭登録、マザーズの審査によりそれぞれ違いがあります。
ここでは上場の場合について触れてみます。証券取引所の上場審査は上場申請書類を証券取引所に提出してから約 2 週間後に第 1 回目のヒアリング質問事項が送られてきます。ヒアリングは東京証券取引所では証券取引所内で行われます。申請会社からは公開担当責任者と質問に関する部門の担当者、証券会社からは公開引受部担当者、そして証券取引所からは上場審査担当者となります。申請会社側の出席者は 4 〜 6 名が標準です。このような要領で週 1 回のペースでヒアリングが繰り返され、通常 2 ヶ月ほどのヒアリング期間となります。
ヒアリングの最終局面では社長面談が実施されます。証券取引所側が直接申請会社に赴き、経営方針や政策について質問し、上場会社のトップとしてふさわしい人物であるか確かめます。社長面談が終わると証券取引所役員への社長説明会が行われ、上場可否の協議決裁の後、上場審査が実質的に終了します。 |